【11月20日 AFP】デンマーク保健省は19日、ミンクから検出された、突然変異を起こした新型コロナウイルスについて、根絶された可能性が高いと発表した。この変異型ウイルスをめぐっては、将来のワクチンの有効性を脅かしかねないとの懸念が広がっていた。

 世界最大のミンク毛皮輸出国である同国の政府は、この変異型ウイルスの拡散を阻止するため、国内のミンク1500万~1700万匹の殺処分命令を出していた。

 保健省は同日、「ミンク変異型ウイルス『クラスター5(Cluster 5)』の新規感染症例は9月15日以降報告されておらず、感染症対策当局は、この変異型は根絶された可能性が高いと結論付けた」と発表した。

 政府は、同ウイルスをめぐって規制を課していた国内の7つの自治体で飼育されている全てのミンク、計1020万匹を殺処分。この処分は国内の他の場所では依然続いている。

 映像はデンマーク・ネストベズ(Naestved)近郊のミンク農場、6日撮影・提供。(c)AFP