【11月20日 AFP】男子テニス、ATPファイナルズ(ATP Finals 2020)は19日、5日目が行われ、大会第3シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は第7シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)に2-6、5-7で敗れた。

 第6シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に勝利し、すでに「グループロンドン2020」の勝ち抜けを決めていたティエムは絶好調とは程遠く、23歳のルブレフにいきなり2ブレークを許し0-3とリードされた。

 ティエムは悪い流れを食い止めてサービスゲームをキープし始めたが、ルブレフのサーブを崩すことができず、25分ほどで第1セットを落とした。

 普段のパフォーマンスを大幅に下回った全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)王者のティエムは、今季ツアー5勝を挙げるなど飛躍のシーズンを送ったルブレフ相手に全力を尽くそうとしたが、絶好調のルブレフが第2セットの第3ゲームでこの日3度目となるブレークを記録すると、完全に試合を掌握。

 ゲームカウントを4-4に戻したティエムはそこから立て直すかに思われたが、第11ゲームで再びサービスゲームを破られ、消化試合となった一戦で黒星を喫した。

 ルブレフは「非常に良い立ち上がりだった。1ポイント目の最初のリターンからね。ドミニクはそれほど良いスタートを切れなかったと思う」とコメントした。

「序盤の勢いに乗じ、そのおかげでより自信を持てるようになり、ますます良いプレーができた」

「ドミニクにとって簡単ではなかったが、彼はもうすでに準決勝に向けて集中していると思うから、彼の健闘を祈っている。彼は今いる立ち位置にふさわしいし、このタイトルを獲得するに値する」 (c)AFP