2020年下半期、新作時計速報! 恒例の時計フェアは中止になっても、ジュネーブや上海、そして東京での個別発表に加えて、オンラインでも新作時計が続々リリースされている。時計はいつも活力をくれる一種のビタミン。元気カラーでお洒落、ハイスペックと3拍子揃ったこんな最新モデルに注目だ。

スイス屈指の老舗が「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ」で提唱したのは「オニキスが表現する新しいブラック」。ブラックオニキスをダイアルにあしらった漆黒の「ヴィンテ ージ1945」と「1966」である。歴史に由来する格調高いデザインに気品が宿るこれらの時計は、未来志向のハイテクに力を注ぐ最近の方向とはまた別に、ジラール・ペルゴのクラシックの良さを再発見させる。一方でブランドのDNAを語る象徴的なブリッジを新しいデザインで再解釈したオープンスタイルの新作「フリー ブリッジ」も基調はブラックで、これまたシックの極みだ。

GIRARD-PERREGAUX(ジラール・ペルゴ)/ヴィンテージ1945 インフィニティ エディション
1945年の名作腕時計の意匠を受け継ぐモデルの新作が登場。ポリッシュ仕上げのブラックオニキスのダイアルは、 12時位置にラージデイト、6時位置にスモールセコンドとムーンフェイズを配置してレトロとモダンが程よく調和。自動巻き。ステンレススティール、ケース縦36.1㎜×横35. 25㎜、3気圧防水。世界限定88本。税別186万円。

GIRARD-PERREGAUX(ジラール・ペルゴ)/フリー ブリッジ
3本の矢型ブリッジを特徴とするブランド伝統のデザインに、シリコン製の脱進機とテンワを採用。これにより名前を"スリー"を"フリー"と置き換えて洒落ながら、最先端のスポーティなオープンスタイルで表現。露わになったメカニズムが目にも楽しい。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径44㎜、3気圧防水。税別193万円。

時計ジャーナリスト・菅原 茂はこう見た!

ファンが待望していた「ヴィンテージ1945」がブラックをまとって登場とは、なんとも喜ばしい。かつてジラール・ペルゴの日本における人気ナンバーワンの代表作が「ヴィンテージ1945」だったのは紛れもない事実だ。絶妙に湾曲したケースもいいが、ブラック×ゴールドのダイアルは、オトナの色気そのものです、まったく。

ENGINE編集部・前田清輝はこう見た!

アール・デコなスクエアデザインでありながら、腕に寄り添うようなカーブを描くケースで着け心地も◎。久しぶりに登場した「ヴィンテージ1945」の新作は、ダイアルにオニキスを纏い、この上なくエレガントだ。一方、「フリー ブリッジ」では高い技術力を表現するなどブランドの懐の深さがうかがえる。

文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE2020年12月号)