【11月19日 AFP】これまで感染者が出ていなかった太平洋諸国で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、サモアでも19日、初の感染者が確認された。

 トゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ(Tuilaepa Sailele Malielegaoi)首相によると、感染者の男性は船乗りで、ニュージーランドのオークランド(Auckland)経由の帰国便で13日にサモア入り。オークランドをたつ前の検査では陰性だったが、管理隔離施設で17日、陽性が確認された。

 太平洋諸国は、医療体制が脆弱(ぜいじゃく)なため、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で特に大きな被害が出ると懸念される中、観光に依存する経済への大打撃となるにもかかわらず、速やかに「鎖国」。その結果、キリバス、ミクロネシア連邦、ナウル、パラオ、トンガ、ツバルは、新型ウイルスの感染者を一人も出していないと考えられている。

 一方、この2か月に、バヌアツ、ソロモン諸島、マーシャル諸島で初の感染者が確認された。(c)AFP