【11月19日 AFP】世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン(Michael Ryan)氏は19日、新型コロナウイルス感染拡大の第2波にワクチンは間に合わないと警告した。

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 ライアン氏は、ワクチンをユニコーンの角のような万能薬とみなすべきではなく、新型ウイルスの感染が再拡大している国々は再度、ワクチンなしで立ち向かう必要があると述べた。

 複数のワクチンが臨床試験(治験)で高い有効性を示したと発表されているが、ライアン氏は「まだ、ワクチンがあるという段階ではない」「私たちは理解し、納得し、自覚する必要がある。ワクチンなしでこの困難に立ち向かわなければならないということを」と述べた。

 さらに、「ワクチンは私たちがずっと追い求めてきた万能薬、ユニコーンの角ようなものだという考えもあるが、それは違う」「ワクチンを手にしたとしても、他のことを忘れたら、新型ウイルスの感染はゼロにならない」と訴えた。 (c)AFP