全豪OPぶっつけ本番は「危険」 前哨戦開催に暗雲、選手が懸念
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【11月19日 AFP】男子テニス、ダブルスのスペシャリストであるブルーノ・ソアレス(Bruno Soares、ブラジル)は18日、来年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)の前哨戦開催が不透明さを増す中、準備期間なしで同大会に出場するのは「非常に危険」だと警鐘を鳴らした。
この発言に先立ちオーストラリアテニス協会(Tennis Australia)は同日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が続く中、選手の現地入りに関して「新たな障害」が生まれたと明かした。
これを受け男子プロテニス協会(ATP)は、当初予定していた12月中の選手の現地入りは不透明になったとし、すでに過密になっているスケジュールが崩壊する可能性もあると話した。
全豪オープンは来年1月18日からメルボルンパーク(Melbourne Park)で開催される予定となっているが、選手には14日間の隔離が義務づけられているため、現地入りが遅れる場合、国別対抗戦ATPカップ(ATP Cup 2021)などの大会の開催は困難になる。
世界ランキング193位のルーカス・ラッコ(Lukas Lacko、スロバキア)がツイートしたATPから選手宛てのメッセージでは、「過去24時間におけるオーストラリアテニス協会との協議で、当初予定されていた選手およびチームの到着日程について、新たな障害があることを知らされた」と書かれていた。
「2021年シーズンの開幕について、不確かなことがあると理解している。実現し得る最高の大会カレンダーを届けるために最大限努力しているところだ」
オーストラリアへの渡航は厳しく制限されており、海外からの渡航者は2週間の隔離が必要で、それぞれの州が個別に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の規制を敷いている。