【11月19日 AFP】男子テニス、ATPファイナルズ(ATP Finals 2020)は18日、4日目が行われ、大会第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が第8シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)を6-3、4-6、6-3で下し、準決勝進出の望みをつなげた。

 ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)にストレートで敗れた16日の試合では、セカンドサーブでのポイント獲得に苦戦するなど調子が悪そうに見えたズベレフは、この日も序盤になかなかリズムをつかめず第3ゲームでブレークされたが、それでも相手のサービスゲームを2度破って形勢を逆転し、第1セットを先取した。

 ズベレフは第2セットでも主導権を握っているように見えたが、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れた初戦からの立て直しを同じく目指すシュワルツマンに2度のブレークを許し、セットカウントをタイに戻された。

 その後勢いはシュワルツマンにあるように思われたが、最終セットの第5ゲームでズベレフが華麗なバックハンドボレーを決めてブレークすると再び流れが変化。2018年大会の王者ズベレフは、最後にもう一度シュワルツマンのサービスを破って勝利を飾った。

 ズベレフは「(メドベージェフ戦が行われた)月曜日よりはるかに良かった」とコメントした。「ディエゴは非常に難しい相手で、この場にふさわしい選手。簡単な試合は一つもないが、勝利し、準決勝に進むチャンスを手にすることができてうれしい」

「金曜日(20日)が楽しみだ。金曜日のノバクとの試合は、ここでの最も困難なマッチアップになるだろう」

 この後に行われた試合で第4シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)が第1シードのジョコビッチを破り4強入りを決めたため、ズベレフ対ジョコビッチ戦では勝った方が準決勝へ駒を進めることになった。

 新型コロナウイルスによって短縮された今季、ツアー2勝を挙げているズベレフは、2年前の大会の決勝ではジョコビッチを下し優勝している。(c)AFP/John WEAVER