【11月19日 AFP】男子テニス、ATPファイナルズ(ATP Finals 2020)は18日、4日目が行われ、大会第4シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)は第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を6-3、6-3で撃破し、準決勝進出を決めた。

 メドベージェフは世界ランキング1位のジョコビッチを相手に一歩も引かず、人々を夢中にさせる激しい一戦をストレートで制した。

 ジョコビッチは今大会、負傷で欠場しているロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に並ぶ最多6度目の優勝を目指している。

 しかし、先日のパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2020)を制したメドベージェフがほぼ完璧なディフェンスでジョコビッチを苦しめ、王者のお株を奪った。

 この結果、メドベージェフは準決勝に駒を進めることになったが、20日に第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)との試合を残しているジョコビッチにも勝ち上がりの可能性は残されている。

 メドベージェフは試合後、「ノバクとはいつだって対戦したいと思う。それは、何よりも彼がこの競技で史上最も偉大な王者の一人だからで、自分が8歳のときには、すでに四大大会(グランドスラム)で優勝する姿を見ていた」とコメントした。

「彼はまだ若かった。だから、彼と対戦するのがずっと夢だった」

 初出場となった前回大会は3連敗に終わったメドベージェフは「サーブが良く、最も重要な場面で十分安心なプレーができた。それが勝因だ」と続けた。(c)AFP/John WEAVER