【11月18日 AFP】デンマーク農業担当相は18日、突然変異を起こした新型コロナウイルスが一部のミンク農場で検出され、ミンクの殺処分が命じられた問題で、引責辞任を表明した。

 モーンス・イエンセン(Mogens Jensen)食料・漁業相は先週、国内のミンク1500万~1700万匹の殺処分命令には法的根拠がないことを認めていた。

 イエンセン氏は公共テレビ局DRに対し「議会で必要となる各政党からの支持がもはや得られない」として、「辞表を提出しなければならない」との考えを示した。

 さらに同氏は、「わが省内で過失があったことは非常に明確であり、私が責任を取る」と述べた。

 デンマーク政府は今月4日、突然変異を起こした新型コロナウイルスが人に感染する恐れがあり、将来のワクチンの有効性を脅かしかねないとの懸念から、ミンクの一斉殺処分を命令。

 これを受けて現地メディアは、同国法でミンクの殺処分が認められるのは全国一律ではなく、感染が確認された農場のみだと指摘。政府も後にこれを認めていた。(c)AFP