【11月18日 People’s Daily】中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)が10月26~29日、北京で開催され、「国民経済・社会発展第14次5か年計画(2021~2025年)と2035年長期目標の制定に関する提案」を審議、採択した。国際社会は今回の会議に注目しており、中国が社会主義現代化国家の全面建設への歩みを開始するために雄大な青写真を描いたと受け止めている。国際社会はさらに、これにより中国の発展に対する海外の信頼感は強まり、中国と世界の共同発展のために強力なエネルギーが注入されたとも考えている。

 国民経済・社会発展5か年計画はこれまで、国際社会が中国共産党の政治や中国の経済・社会の発展を理解するための重要な資料だった。中国は1953年から5か年計画を13回作成、実施してきた。改革・開放以降では8回で、経済・社会の発展、人民生活の改善を推進し、経済の急速な発展、社会の長期的安定という奇跡を実現した。

 遠くを見つめると同時に、正しい道を一歩一歩前進する。これこそ、中国が着実に発展した秘訣(ひけつ)だ。中国は過去5年、複雑な国際情勢に落ち着いて対応し、各種のリスク・難題を克服、既定の目標に向かって前進した。小康社会(ややゆとりのある社会)の建設でも決定的な成果を得た。改革の深化や法治でも重大な進展があった。

 第13次5か年計画期(2016~2020年)の発展により中国の経済力や科学技術力、総合国力は新たな大台に乗った。第13次5か年計画の目標は近く達成される。小康社会の全面的建設は目前だ。

 5中全会は「提案」を審議、採択し、第14次5か年計画期の経済・社会発展の基本的考え方や主要目標、2035年の長期目標を明確にした。米CNNテレビは、新型コロナウイルスの流行で多くの国が今後数週間の計画策定も困難になっているのに、中国は今後10数年の政策を定めたと伝えた。ドイツの新聞ウェルト(Die Welt)は、中国の第14次5か年計画は世界に重要な影響を及ぼすと報じた。

 中国の発展は依然として重要な戦略的チャンスの時期にある。集中して自分の事柄にきちんと対応し、危機の中で新たなチャンスをうまく育て、変動する情勢の中で新たな局面をうまく切り開けば、中国は必ず、世界が驚くような新たな奇跡を実現することができる。中国の発展は世界各国の平和的発展を促すことになる。(c)People's Daily/AFPBB News