【11月18日 AFP】米大リーグ(MLB)のシカゴ・カブス(Chicago Cubs)は17日、チームに浮上のきっかけを与え、1世紀以上ぶりとなるワールドシリーズ制覇に貢献したテオ・エプスタイン(Theo Epstein)編成本部長が辞任したと発表した。

 ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)でゼネラルマネジャー(GM)として成功した9シーズンを送った後、2011年にカブス入りしたエプスタイン氏は、契約を1年残してチームを離れることになった。

 46歳のエプスタイン氏は、カブスをワールドシリーズ優勝チームに変貌させたことで高い評価を得ている。

 エプスタイン氏が就任してからの3シーズン、若手選手の強化に専念したカブスはナ・リーグ中地区で最下位に沈んでいた。

 しかし、2015年に2008年以来となるプレーオフ進出を果たすと、その翌年にワールドシリーズで優勝。1908年以来となるMLB制覇を果たし、いわゆる「ヤギの呪い」を解いた。

 エプスタイン氏は発表文の中で「シカゴ・カブスという偉大な球団で、歴史的な時期の一部になれたことを残りの人生で大切にしていく」と語った。

「ファンをはじめ、選手、監督、コーチ、オーナー、編成本部の同僚の存在、そしてリグレー(・フィールド<Wrigley Field>、カブスの本拠地)の唯一無二の経験や歴史、それら全てがここでの経験を特別なものにしてくれた。カブスを去るのはとてもつらい」

「だが、たとえ難しい決断であっても、これが自分にとって正しい決断だと信じている。そして、1年後よりも今のほうが適切なタイミングだ」

 エプスタイン氏と共にカブスに加入し、チームの再建に貢献したジェド・ホイヤー(Jed Hoyer)GMがエプスタイン氏の後任になる。(c)AFP