【11月18日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)寧波市(Ningbo)の考古部門はこのほど、同市北侖区(Beilun)で実施した東周時代(紀元前770年~紀元前256年)の遺構を中心とした遺跡の発掘成果を発表した。

 四顧山遺跡と名付けられた遺跡の発掘調査は、同市文化遺産管理研究院とアモイ大学、北侖区文物保護管理所が共同で、昨年7月から今年5月にかけて実施した。遺跡は同区新ケイ街道にあり、面積は千平方メートル。東周期から明清期までの遺構100カ所余りが見つかった。

 遺跡では、作業場と思われる家屋の柱穴群が出土したほか、沈殿槽1カ所、貯泥槽1カ所、井戸1本、穴窯2カ所、煉炉1カ所、灰坑10カ所余りが見つかった。出土遺物は土器と陶器、灰釉陶器が中心で、青銅器や鉄器、石器、少量の竹・木器もみられた。

 専門家は、出土物の機能と性質から、今回の発掘された東周期の遺構の多くが製陶や製磁、製錬など工業活動と関わりがあるとみている。(c)Xinhua News/AFPBB News