トランプ氏、イラン核施設への攻撃可能性を側近らに質問 米紙
このニュースをシェア
【11月17日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は16日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が先週、イランの核施設への攻撃の可能性について側近らに質問していたと報じた。
トランプ大統領は12日に開かれた会合で、マイク・ペンス(Mike Pence)副大統領、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)国務長官、米軍制服組トップのマーク・ミリー(Mark Milley)統合参謀本部議長ら政権幹部に対し、「今後数週間のうちにイランの主要核施設に対して行動を起こす選択肢が自分にあるかどうか」を尋ねたと、同紙は伝えている。
幹部らは、そのような攻撃を行えばより大規模な紛争に発展しかねないと警告し、「大統領が軍事行動に踏み切らないよう説得した」という。
同紙は、攻撃が行われるとすれば、標的となる可能性が最も高いのは中部ナタンズ(Natanz)の主要核燃料施設だと伝えている。
これを受けてイラン政府報道官は、どんな軍事行動に対しても強硬な対応を講じるとしながらも、個人的には米国が情勢の不安定化を望むとは考えにくいと述べた。
大統領選での敗北を認めていないトランプ政権は、イランに対する懲罰的な政策の強化を表明している。これについて一部のアナリストらは、当選を確実にしたジョー・バイデン(Joe Biden)氏が来年1月に大統領に就任した後も撤廃が困難な「制裁の壁」を築く狙いがあると分析している。(c)AFP