【11月18日 Xinhua News】中国の研究者がこのほど、新型コロナウイルス感染症検査のサンプルを医療従事者の助けを借りずに利用者が自分で採取できる機器を開発した。

 南方医科大学深圳医院と広東省(Guangdong)深圳市(Shenzhen)のハイテク企業が共同で開発したこの機器は、同市で15日閉幕した第22回中国国際ハイテク成果交易会で初公開された。開発を率いる同病院の肖烈輝(Xiao Liehui)氏は「とても便利で、医療従事者の感染リスクが下がる」と説明した。

 使い方は、IDカードと顔認証で利用者が本人確認をすると、サンプル採取の道具が出てきて、動画に従い手袋を着用してコードを読み取り、咽頭スワブを採取し機器に戻す。一連の作業は約5分で完了する。

 同医院の劉亜傑(Liu Yajie)副院長は、「人の作業によるサンプル採取時間の平均は3分で、それと比べると少し遅いが、ここの機器は24時間稼働できるので、人手を大幅に減らすことができ、サンプル採取の効率が上がる」と語った。

 同医院によると、この機器は既に特許を取得して臨床試験が行われており、来年には大量生産が始まる可能性がある。(c)Xinhua News/AFPBB News