【11月17日 AFP】タイ議会は17日、軍政時代に定められた憲法の改正を議論しており、国会議事堂近くでは反政府集会が開かれ、警察は民主派デモ隊に放水と催涙弾を発射した。

 議事堂周辺には数千人が集結。警察はバリケードを解体しようとしたデモ隊に向かって放水し、続けて刺激剤を混ぜた水を放出すると、デモ参加者らは慌てて目を洗った。

 デモ隊の中には、大きなアヒルの浮具を盾にしている参加者もいた。この浮具は、審議の進行中に議事堂裏にある川に浮かんで待機するために用意されたものだった。

 医療当局によれば、5人が治療のために病院に搬送された。

 タイでは7月から学生主導の集会が続いており、2014年のクーデターで政権を掌握したプラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)首相の退陣と、軍政時代に定められた憲法の改正を求めている。

 また、これまでタブーとされてきた王室改革を求める声も上がっており、タイの権力層に衝撃が広がっている。

 憲法改正の審議は18日まで続けられ、同日議会で投票が行われる。(c)AFP