【11月17日 AFP】フランスのファッションデザイナー、イザベル・マラン(Isabel Marant)氏が、メキシコ先住民の伝統的なデザインパターンを流用したとするメキシコ政府の批判を受けて謝罪した。

 メキシコのアレハンドラ・フラウスト・ゲレロ(Alejandra Frausto Guerrero)文化相は今月上旬、パリを拠点とするマラン氏のブランドに対し公開書簡で、メキシコを起源とするモチーフを基にしたデザインの衣服を販売していることについて説明を求めていた。

 メキシコ政府はこれまでに、スペインのファストファッションブランドのザラ(Zara)やマンゴ(Mango)に対しても、同様の抗議をしている。

 問題視された商品の一つは、メキシコ北西部ミチョアカン(Michoacan)州の先住民プレペチャ(Purepecha)の模様をコピーしたようにみえるケープ。490ユーロ(約6万円)で同ブランドのウェブサイトで販売されていた。

 フラウスト文科相は16日、今月6日付のマラン氏による返信をツイッター(Twitter)上で公開。マラン氏はその中で、最新コレクションがプレペチャの織物に影響を受けたことを認め、今後は適切に「インスピレーションの源に敬意を表する」意向を表明した。さらに「イザベルマランのブランドとそのデザイナーがプレペチャ社会への敬意を欠いていたのならば、私たちの心からの謝罪が、あなたとあなたが代表する国に受け入れられることを切に願っている」と述べた。(c)AFP