【11月18日 AFP】UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2020-21)は17日、各地で試合が行われ、リーグAのグループ4ではドイツがフェラン・トーレス(Ferran Torres)にハットトリックを許すなどしてスペインに0-6で大敗し、準決勝進出の望みがついえた。

 この結果により、すでにプレッシャーがかかった状態でこの一戦に臨んでいたドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督には、さらなる疑問が投げかけられることになる。

 0-6で敗れた1931年のオーストリア戦の後では、最大点差での黒星を喫することになったレーブ監督は「われわれにとって暗黒の一日」と認めた。

 スペインを1ポイント上回る同組の首位で最終節に臨んだドイツは、敵地での一戦に引き分けるだけで来年10月に予定されている準決勝に進むことができるはずだった。

 今後は来年3月に開幕するW杯カタール大会(2022 World Cup)の欧州予選と、6月と7月に延期された欧州選手権(UEFA Euro 2020)まで、今回の黒星についてしっかりと考える時間が数か月残されている。

 一方のスペインは、前週末に前回王者ポルトガルを下したフランスに続き2チーム目となる準決勝進出を果たした。

 スペインを率いるルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、「スペイン代表の中でも屈指で、最も完成された試合の一つになった」とコメントした。

 また、リーグAのグループ3では、ホームのフランスがオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)の2得点などでスウェーデンに4-2で逆転勝利し、最終戦を白星で飾った。

 ミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏の代表通算41得点を上回ったばかりのジルーは、これで同チームでのゴール数が44となり、ティエリ・アンリ(Thierry Henry)氏が持つ同51の最多記録に近づいている。

 スウェーデンは3位クロアチアに次ぐ最下位で戦いを終え、次回大会ではリーグBに降格することになった。

 ホームで退場者を出したクロアチアはポルトガルに2-3で黒星。イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するDFルベン・ジアス(Ruben Dias)に、90分に決勝点を決められた。

 準決勝に進出する残り2チームは18日に決定する予定で、現在イタリアとベルギーが最も有利な立場につけている。

 またグループ4ではこの日、スイスが本拠地ルツェルン(Lucerne)にウクライナを迎えるはずだった。しかし、ウクライナ代表の中で新型コロナウイルスの陽性反応者が6人出たことを受け、スイスの保健当局からチーム全体に隔離措置が命じられ、試合は中止が決まった。(c)AFP