【11月16日 AFP】米メジャーリーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)で20年にわたって監督を務め、ワールドシリーズ制覇に2回導いたトミー・ラソーダ(Tommy Lasorda)氏が、集中治療室(ICU)に入った。チームが15日に発表した。

 米野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りも果たしているラソーダ氏は、ロサンゼルス南部のオレンジ(Orange)郡にある自宅近くの病院に入院しているという。ドジャースは「93歳のラソーダ氏は病院へ搬送され、集中治療室に入り、静かに休んでいる。家族はみなさんからの配慮と祈りに感謝しているが、今はプライバシーの尊重を求めている」と話した。

 ラソーダ氏は1981年と1988年にドジャースでワールドシリーズ制覇を果たしたが、1996年6月に心臓発作を起こすと、そのおよそ1か月後に退任し、指導者業からいったん退いた。

 それでも4年後の2000年、シドニー五輪に臨む米国代表の指揮官として現場へ復帰し、チームは決勝でキューバに勝利して金メダルに輝いた。ワールドシリーズと五輪のタイトルを両方獲得している監督は、今もラソーダ氏しかいない。(c)AFP