【11月16日 AFP】米製薬大手ファイザー(Pfizer)とドイツの製薬ベンチャー、ビオンテック(BioNTech)による新型コロナウイルスワクチン共同開発に携わる科学者は15日、ワクチン接種が広く普及すれば、人々の生活は来年の冬までに正常化する可能性があるとの見解を示した。

 両社が共同開発するワクチン候補は、全世界で開発が急がれるコロナワクチンの中でも最有力候補となっている。ビオンテック共同創業者でトルコ人のウグル・サヒン(Ugur Sahin)氏は英BBCの番組「アンドリュー・マー・ショー(The Andrew Marr Show)」で、この冬はワクチン接種による大きな効果は見込まれず「厳しいものになる」と指摘。

「全てうまくいけば、今年の終わりか来年初めにワクチンの提供を始める」とし、「目標は来年4月までに3億回分以上のワクチンを提供することであり、それだけで効果があるかもしれない」と述べた。

 サヒン氏は、来夏には感染拡大ペースが下がると予想。秋までにワクチン接種率を高めることが必要不可欠だと述べ、「そうなることは確信している」と表明。複数のワクチン関連企業が供給量の増強に取り組んでいるとし、「そのため、次(来年)は通常の冬になるかもしれない」と述べた。(c)AFP