集中治療室で火災、コロナ患者10人死亡 7人重体 ルーマニア
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【11月15日 AFP】ルーマニア北東部にある病院の集中治療室(ICU)で14日、火災が発生し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者10人が死亡、医師1人を含む7人が重体となっている。病院関係者が明らかにした。
火災は夕方、ピアトラニャムツ(Piatra Neamt)にある病院のICUで発生。1時間後に消防隊が火の勢いを食い止めた。
犠牲者のうち8人は火災に巻き込まれて死亡。別の2人は救出後に死亡が確認された。
救急隊によると、ICUにいる患者らを助けようとした当直の医師1人が、体の8割にII~III度のやけどを負ったという。
火災の原因は不明で、検察が捜査を開始した。保健省は短絡(ショート)が原因との見方を示している。
ルーマニアは、欧州が新型コロナの流行第1波に見舞われた際にそれほど大きな打撃を受けなかったが、最近は感染者や入院患者の数が週単位で増加している。
14日には新たに129人の死亡が報告され、世界的な大流行が始まって以来の累計死者数は8813人となった。
人口約1900万人のルーマニアは、欧州連合(EU)の最貧国の一つで、入院患者の急増に対応できる医療設備が整っていない。(c)AFP