【11月15日 AFP】イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)で苦戦中のダービー・カウンティ(Derby County)は14日、フィリップ・コクー(Phillip Cocu)監督と双方合意の上で契約を解除し、ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)ら残ったコーチ陣が暫定的にチームを率いることになった。

 ダービーはフランク・ランパード(Frank Lampard)監督がチェルシーへ戻った2019年、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)やオランダ代表で活躍したコクー氏を招へいしたが、昇格を狙った昨季は10位にとどまった。

 そして今季はリーグ戦11試合でわずか1勝しか挙げられず最下位に沈み、指揮官にかかる重圧が高まっていた。コクー監督にとって最後の一戦となったバーンズリー(Barnsley)戦は、新型コロナウイルスの検査で陽性となった最高経営責任者(CEO)のスティーブン・ピアース(Stephen Pearce)氏の濃厚接触者に認定され、今も自主隔離に入っているため、ベンチ入りしていなかった。

 一方、35歳のルーニーは選手兼コーチとして今年1月にダービーへ加入し、指導者キャリアの第一歩を踏み出しており、コクー監督の退任を受けて新指揮官の候補として名前が挙がっている。

 ルーニーは「フィリップとスタッフがチームを去ったことを残念に思うし、コーチングスタッフに加わった自分を助け、励ましてくれたことに個人的に感謝したい」とコメントした。

「今、何より重要なのはクラブを安定させ、順位を上げていくことだ。そのためコーチの一人として、来週の重要なブリストル・シティ(Bristol City)戦に向けた準備を手伝ってほしいと言われた」「他のコーチと一緒に、選手には16日に話をする」 (c)AFP