【11月15日 AFP】男子テニス、ソフィア・オープン(Sofia Open 2020)は14日、シングルス決勝が行われ、ヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が6-4、3-6、7-6(7-3)でバセック・ポスピシル(Vasek Pospisil、カナダ)に勝利し、2008年の錦織圭(Kei Nishikori)以降では最年少となる19歳でのツアー優勝を果たした。

 ファーストサーブでのポイント獲得率が60本中45本と75パーセントを記録したシナーは、相手にサービスエース14本を決められながらも今季19勝目を挙げ、近代のイタリア男子選手としては最年少での優勝を飾った。また19歳でのタイトル獲得は、18歳で2008年のデルレイビーチ・オープン(2008 Delray Beach Open)を優勝した錦織以降では最年少となった。

 シナーは「大会優勝はいつだって特別だ」「今週はずっと調子が良かった。格別だよ。こういう決勝を戦って、最終セットが7-6なのはいつだって厳しい。でも勝てたときは、6-1、6-1で勝つよりも気持ちが良い」とコメントした。

 またシナーは、ウゴ・アンベール(Ugo Humbert、フランス)、キャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)、ミオミル・ケツマノビッチ(Miomir Kecmanovic、セルビア)、チアゴ・ザイブチ・ビウチ(Thiago Seyboth Wild、ブラジル)、ジョン・ミルマン(John Millman、オーストラリア)に続き、今季初優勝を飾った6人目の選手となっている。

 昨季の同じ時期にネクストジェネレーション・ATPファイナルズ(2019 Next Gen ATP Finals)を制しているシナーは「昨年と同じ週に初タイトルを取れて良い気持ちだ。良かったよ」「1週間を通じて気持ち良かった。ここは美しい場所で、観客も素晴らしく、良い結果も出せた」と話した。(c)AFP