【11月15日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第3戦、第84回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2020)は14日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club、パー72)で3日目が行われ、世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)が3日目までの大会最少タイスコアとなる「200」をマーク。2位に4打差の単独首位と、自身メジャー2勝目へ向けて主導権を握った。

 オーガスタから車でわずか1時間ほどの場所で育ったジョンソンは、この日スコアを7ストローク伸ばす「65」を記録し、通算16アンダーとして精鋭ぞろいのライバルたちを引き離した。ジョンソンは初日にも65を出しており、マスターズでは初めて1大会中に65以下を2回出した選手となった。

 1979年大会以来となるマスターズ初出場初優勝をねらう22歳の任成宰(Sung-jae Im、イム・ソンジェ、韓国)が、バーディー締めで同じく初出場のアブラハム・アンセル(Abraham Ancer、メキシコ)、キャメロン・スミス(Cameron Smith、オーストラリア)と並ぶ4打差の2位タイに浮上した。

 ディラン・フリテッリ(Dylan Frittelli、南アフリカ)はパー5の4ホール全てでバーティーを奪いつつ、ノーボギーにまとめて5打差の単独5位に。世界ランク3位のジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)は最終ホールでボギーをたたき、スコアを一つしか伸ばせずに6打差の6位へ後退している。

 松山英樹(Hideki Matsuyama)はイーブンパーとスコアを伸ばせず、8打差の10位タイでロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)やブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)らと並んでいる。

 首位と4打差で出た前回王者タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は腰痛に苦しみ、2バーディー2ボギーのイーブンパーでジョンソンとは11打差がついた。ウッズは「こういう長い一日には少し痛む」「歩き続けることはできるが、曲げたりひねったりが難しい」とコメントした。

 全米オープン選手権(2020 US Open Championship)覇者で、パワーを生かしたドライバーの飛距離で今回も圧勝するのではないかと多くの選手が恐れていたブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)は、スコアを三つ伸ばしたもののジョンソンとは13打差となっている。前日にはラウンド中にめまいを覚えたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査は陰性だった。(c)AFP/Jim SLATER