【11月15日 Xinhua News】中国安徽省(Anhui)黄山市(Huangshan)で12日午前、今年7月の洪水により流された鎮海橋の修復工事が始まった。2021年12月に完成予定で、総工事費は4980万元(1元=約16円)となる。

 鎮海橋は別名「老大橋」と呼ばれ、最初の建造は明の嘉靖15(1536)年。全長約131メートルある六つの橋脚を持つ石造の7連アーチ橋で、全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財に相当)に指定されている。

 8月12日、鎮海橋のばらばらになった部材や石材の回収作業が正式に始まった。作業員は機械を使って可能な限り部材を水中から引き揚げ、修復の下準備を整えた。回収された石の部材は約4565立方メートルに上り、材料の再利用率は約80%に達する。

 安徽建築大学の劉仁義(Liu Renyi)教授は「文化財という観点からすると、深刻な被害を受けた文化財は通常、修繕を求められるものではないが、鎮海橋には通行機能に加えて、徽州建築文化の代表という特別な意味がある」と工事の意義を説明した。(c)Xinhua News/AFPBB News