【11月14日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)人民医院は10日、末期心不全患者に対し、市販された人工心臓の移植手術を初めて実施した。手術は無事終了し、患者のバイタルサインは安定しており、容体は回復しつつある。

 同医院心臓外科の黄克力(Huang Keli)主任は、移植手術を受けた患者が42歳の男性で、拡張型心筋症と診断され、標準的な薬物治療を長年行ったが改善せず、詳しく検査した結果、余命1年未満の末期心不全だったと説明。現在、心臓移植のドナーが非常に不足しており、今回の患者が移植条件を満たしていたため、本人と家族の強い希望で手術を行ったと述べた。

 人工心臓は重さ約420グラムで、心臓内部に移植すると、人工血管を通じて血液を外部装置に送り出し、人の心臓の役割を果たす。(c)Xinhua News/AFPBB News