【11月16日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)のサイエンスパーク「未来科技城」にある倉溢東苑社区(コミュニティー)の宅配便配送拠点はこのところ、年間最大級のネット促販イベント「双11(ダブルイレブン)」の配送作業に追われている。

 同拠点では、紙の使用量を半減させた宅配便の伝票やプラスチックを20%減らし、1袋当たりの二酸化炭素排出量を11・69グラム削減できる環境配慮型宅配袋を使用している。また、余分な包装をしない商品の「内箱配送」、荷物のサイズに合わせて仕立てる「カットボックス」技術、テープ不要で100%再利用可能な「ジッパー付きボックス」の利用など、この一大消費イベントを機に環境配慮の度合いを高める取り組みを進めている。

 こうした宅配拠点は外部に向けて、「双11」がより環境に配慮するようになっていることを発信している。電子商取引(EC)大手アリババグループ(Alibaba Group)傘下の物流子会社、菜鳥網絡(Cainiao Network)の「緑色行動(グリーンアクション)」責任者、王昊蘇(Wang Haosu)氏によると、今年の「双11」ではグリーンアクションが宅配便の「チェック、受け取り、発送」など各段階で実施されているという。特に「ラストワンマイル」では、配送拠点「菜鳥駅站」に専用の回収場所を1万2千カ所増設し、環境配慮型の物流を消費者が住む社区まで徹底させた。「双11」期間中、中国全国200余りの都市に設けられた8万カ所余りの配送拠点をカバーし、億単位の宅配便紙箱が再利用できると見込まれている。(c)Xinhua News/AFPBB News