【11月14日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第3戦、第84回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2020)は13日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club、パー72)で2日目が行われ、初日に続いて日没サスペンデッドとなる中で、世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)と同3位のジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)と並び、キャメロン・スミス(Cameron Smith、オーストラリア)とアブラハム・アンセル(Abraham Ancer、メキシコ)の伏兵2人が通算9アンダーで暫定首位に浮上した。

 雨でコースが軟らかくなり、オーガスタでは前例のないほど好スコアが続出する中、トーマスが連続バーディーでラウンドを締めくくるなどして三つスコアを伸ばすと、同胞のジョンソンも最後のホールでバーディーパットを沈めて2日目を「70」としてホールアウトした。

 スミスが上がりの4ホールでイーグルと3バーディーを記録して「68」でラウンドをまとめた一方で、マスターズ初出場にして優勝すれば41年ぶりの快挙となるアンセルは、終盤4ホールで2バーディーをマークして「67」で第2ラウンドを終えた。

 こちらもマスターズ初出場となった22歳の任成宰(Sung-jae Im、イム・ソンジェ、韓国)は「70」の好スコアを記録し、パトリック・キャントレー(Patrick Cantlay、米国)と共に通算8アンダーで暫定5位に続いた。

 この日は48人が14日の午前中に第2ラウンドを持ち越す中、世界ランク2位のジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)は五つスコアを伸ばして残り6ホール、松山英樹(Hideki Matsuyama)は四つスコアを伸ばして残り3ホールでプレーを中断して5位タイグループにつけた。

 雨による遅延で1日目のラウンドが2日目に持ち越される中、平均スコアが大会初日としては71.43というマスターズ史上最も低い数字となったほか、アンダーパーが53人、60台のスコアが24人に上り、いずれも大会記録をマークした。さらには、63歳のベルンハルト・ランガー(Bernhard Langer、ドイツ)が通算3アンダーで暫定27位につけ、大会史上最年長の予選突破を果たした。

 今年のマスターズはカットラインが史上最少スコアの1アンダーになる見通しとなっており、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)がそのあおりを食う可能性が出てきた。飛ばし屋としてオーガストのレイアウトを圧倒する飛距離をマークすると予想されていた同選手は、この日6ホールを残して通算1オーバーの暫定61位タイに沈んでいる。

 前回王者のタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は、初日にマスターズの第1ラウンドでは自己ベストとなる「68」をマークしていた中で、2日目は10ホールまで終えて通算4アンダーの暫定22位タイにつけている。同選手は自身16度目のメジャータイトル獲得と6度目のマスターズ制覇を目指している。(c)AFP/Jim SLATER