【11月13日 AFP】8日投票のミャンマー総選挙で、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問率いる与党・国民民主連盟(NLD)が13日、単独過半数を上回る議席を獲得した。一方、国軍系の野党や人権団体からは総選挙に対する批判の声が上がっている。

 NLDはこれに先立ち、独自の集計に基づき地滑り的勝利を宣言。支持者らは街頭で勝利を祝っていた。

 選挙管理委員会が13日に発表した公式集計によると、憲法で国軍に割り当てられる166議席を含めた定数計664議席のうち、NLDは346議席を確保した。

 NLDは、少数民族が暮らす多くの地域で失望感が広がっているにもかかわらず、2015年総選挙を上回る大勝利を収めようとしている。

 最大野党で国軍系の連邦団結発展党(USDP)は、総選挙は自由でも公平でもなかったと主張し、連邦選挙管理委員会(UEC)の不干渉と選挙のやり直しを求めている。

 人権団体によると、少数民族が暮らす地域の多くで「治安上の理由」で投票が見送られ、有権者150万人が選挙権を奪われたという。(c)AFP