【11月13日 AFP】20中国スーパーリーグ(1部)は12日、チャンピオンシップステージの決勝第2戦が蘇州(Suzhou)で行われ、江蘇蘇寧(Jiangsu Suning)は10人の広州恒大(Guangzhou Evergrande FC)を2-1で下し、初優勝を飾った。

 第1戦を0-0で終えて迎えた第2戦で大活躍したのは、江蘇に加わる前の2016年に5000万ユーロ(約62億円)の移籍金でイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に加入すると大きく報じられていた30歳のFWアレックス・テシェーラ(Alex Teixeira)だった。

 中国では新型コロナウイルスの脅威が引き続きありながらも一部観客の入場が認められており、9386人のファンが見守る中、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のバスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama)やウクライナ1部のシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)でプレーしたテシェーラが、2試合を通して見せ場の少なかった試合に光をともした。

 自陣の低い位置からドリブルで仕掛けたテシェーラは、敵陣のペナルティーエリアに進入しようとしたところで相手選手に倒され、直接FKからの先制点の起点になった。結局ファウルをした選手にはレッドカードが提示され、テシェーラは後半開始直後に追加点を挙げた。

 途中出場の韋世豪(Wei Shihao、ウェイ・シーハオ)に1点を返された江蘇だが、このまま逃げ切って広州からリーグタイトルを奪取した。

 今シーズンのスーパーリーグは7月、無観客で5か月遅れで開幕となり、感染を防止するために各チームは蘇州と大連(Dalian)に設けられた安全な「バブル」にとどまり続けた。感染者は報告されておらず、ここ数週間で観客の入場も次第に認められるようになった。(c)AFP/Peter STEBBINGS