【11月13日 AFP】ゴルフ界のレジェンドであるジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏とゲーリー・プレーヤー(Gary Player)氏は12日、ゴルフコースが時代遅れになるのを避けるべく、打球の飛距離を制限するボールに変更してブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)のような「飛ばし屋」のドライバーショットの飛距離を抑えていくことになるだろうと予測した。

 歴代1位となるメジャー通算18勝を誇り、そのうちマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)でグリーンジャケットに6度袖を通しているニクラス氏と、メジャー9勝のうちマスターズ3勝を記録しているプレーヤー氏は、この日開幕した第84回大会の名誉スターターとして始球式に臨んだ。

 9月に米ニューヨーク州ママロネック(Mamaroneck)のウィングドフットゴルフクラブ(Winged Foot Golf Club)で開催された全米オープン選手権(2020 US Open Championship)においてデシャンボーが圧巻のドライバー飛距離で優勝したことは、マスターズの共同創設者である故ボビー・ジョーンズ(Bobby Jones)氏の想像を超えるエリアに同選手の打球が打ち込まれて、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)を「壊す」のではないかと懸念する声が多く上がった。

 プレーヤー氏はジョーンズ氏に言及し、「ブライソン・デシャンボーのプレーを見たら彼も墓で安らかに眠っていられなくなり、『私も3番ウッドで右のグリーン中央に打球を乗せてみせる』と言うだろう」と話すと、「変化は生存の代償ではないだろうか?」との考えを示した。

 現在85歳のプレーヤー氏は、ゴルフ規則を制定しているロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリュース(R&A)と全米ゴルフ協会(USGA)がボールを変更する動きに出る必要があるとの認識でニクラス氏と同調し、「彼らは打球の飛距離を制限する必要があり、そうすることになるだろう」と語った。

 80歳のニクラス氏は飛距離を制限する特製ボールについて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でマスターズが4月から延期されたり観客の入場が禁止されることを余儀なくされたりしていなければ、今年にも初めて導入される可能性があったと指摘した。

「新型コロナウイルスの問題がなければ、彼らは今年にも(飛距離を)抑えていたか、少なくともそのことについて真剣に考えていたはずだ」「USGAとR&Aは、どちらもその件に関して真剣だと話していた。彼らはこの問題でいくつか変更する必要がある。さもなければ古い全てのゴルフコースをはじめ、これまで各コースで培ってきたあらゆる戦略や物事が消えてしまう」 (c)AFP/Jim SLATER