【11月13日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第3戦、第84回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2020)は12日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club、パー72)で開幕し、悪天候による中断の影響で日没順延となる中で、前回覇者のタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が4アンダー「68」で暫定5位タイにつけ、通算16回目のメジャータイトル獲得に向けて好調ぶりを見せた。

 19ミリの雨と嵐でプレーが3時間近く中断した後、ウッズは攻撃的にいけるコンディションを存分に生かして2008年大会以来のノーボギーを記録。「きょうは全体的に好調だった」「グリーンが軟らかかった。その中でチャンスをつかみ、生かしていかなければならない」とコメントした。

 5位タイグループには連続バーディーでラウンドを締めくくった松山英樹(Hideki Matsuyama)とウッズのほか、イングランドのリー・ウェストウッド(Lee Westwood)、南アフリカのルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen)、米国のパトリック・リード(Patrick Reed)らが並んだ。

 一方、初日暫定首位に立ったのは、メジャー初制覇を目指す43歳のポール・ケーシー(Paul Casey、イングランド)だった。この日は勢いに乗ったプレーでノーボギーとし、これまで計218ラウンドプレーしたメジャー大会で自身の最小スコアに並ぶ7アンダー「65」をマークした。

 世界ランク7位で2012年の全米オープン選手権(2012 US Open Championship)を制しているウェブ・シンプソン(Webb Simpson、米国)は、ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele、米国)と共に5アンダー「67」の暫定2位タイ。この日は44人が2日目にラウンドを持ち越す中、ジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)も日没までに10ホールを終えて同胞2人に並んでいる。

 今年の全米オープンでメジャー初制覇を果たしたブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)は、パワーゴルフを武器に同大会を制したときのような圧巻のプレーには程遠いながらも、最後は連続バーディーを記録して2アンダー「70」の暫定21位タイにつけた。

 デシャンボーはラウンド後、「2アンダーは上出来」とすると、「少し危なっかしかったが、自分としてはOKだ。ただいくつか打ちきれないショットがあった」「きょうは明らかに最高のプレーではなかったが、それでもアンダーパーを記録できた」とコメントした。

 世界1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)は、同じく9ホールまで終えたジャスティン・ローズ(Justin Rose、イングランド)らと共に3アンダーで暫定13位タイ。メジャー通算4勝を誇り、マスターズを制して生涯グランドスラム達成を目指しているロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は、9ホールまでプレーしてイーブンパーの暫定51位タイにつけている。(c)AFP/Jim SLATER