【11月13日 Xinhua News】中国科学院武漢岩土力学研究所の研究者が環境に優しい固形廃棄物の処理方法を開発した。現在広く利用されているセメントによる固化・安定化技術と比べ、幾つもの点で優れているという。

 同研究所の李江山(Li Jiangshan)、薛強(Xue Qiang)両氏率いるチームは、微生物による鉱化作用が固形廃棄物の強度の向上と重金属の安定化に有効で、固化・安定化技術として大きな可能性を秘めていることを発見した。

 李氏によると、従来のセメントをベースにした固化・安定化技術に比べ、微生物反応材料は乱れが少なく、生体接着剤はマトリックス粒子との力学的適合性が良好で、特定の条件下で微生物を用いて生成される物質の強度はセメントよりはるかに高い。またこの方法は、マトリックスの透水性を維持できる上、より高い環境安定性を備えているため、固形廃棄物を建設材料として再資源化するのに役立つ。微生物の作用による固化・安定化は、二酸化炭素を排出することもなく、環境に優しいという特性も持つという。

 研究成果は、国際学術誌サイエンス・オブ・ザ・トータル・エンバイロメント(電子版)に掲載された。(c)Xinhua News/AFPBB News