【11月13日 Xinhua News】中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)が10日発表した2020年7~9月期の銀行業・保険業の主要監督管理指標データによると、商業銀行の純利益は前年同期比減少したものの、下げ幅は縮小した。

 商業銀行1~9月期の純利益の合計は8・3%減の1兆5千億元(1元=約16円)、自己資本利益率(ROE)の平均は10・1%、総資産利益率(ROA)は0・8%。

 貸倒引当金の残高は9月末時点で、6月末比1086億元増の5兆1千億元、貸倒引当金による不良債権カバー率は2・5ポイント低下の179・9%、引当率は0・01ポイント低下の3・5%。

 外国銀行支店を除く商業銀行の「狭義の中核的自己資本(コアTiar1)」の比率は9月末時点で、6月末比0・02ポイント低下の10・4%、「中核的自己資本(Tiar1)」の比率は0・07ポイント上昇の11・7%、自己資本比率は0・2ポイント低下の14・4%だった。

 銀行業と保険業の総資産は緩やかな増加傾向にある。銀行業金融機関の人民元・外貨建て資産は9月末時点で、前年同期比10・5%増の315兆2千億元。そのうち、大型商業銀行は10・6%増の128兆3千億元で40・7%を占め、株式制商業銀行は12・6%増の56兆4千億元で17・9%を占めた。

 保険会社の総資産は9月末時点で年初から1兆9千億元(9・1%)増の22兆4千億元に達した。そのうち、財産保険会社は3・9%増の2兆4千億元、人身保険(生命保険、健康保険など含む)会社は12・6%増の19兆1千億元、再保険会社は16・1%増の4949億元、保険資産管理会社は3・3%増の662億元だった。

 保険会社の1~9月期の元受収入保険料は前年同期比7・2%増の3兆7千億元、保険金給付額は6・1%増の9989億元。契約件数も着実に増加し、新規契約数は7・7%増の357億件となった。(c)Xinhua News/AFPBB News