【11月12日 People’s Daily】第3回中国国際輸入博覧会・紅橋国際経済フォーラムの開幕式が11月4日、上海で開かれ、習近平(Xi Jinping)国家主席がビデオを通じて基調演説を行った。新型コロナウイルスの流行で世界経済が低迷するなか、習主席は3年連続で、国際輸入博で基調講演を行ったことになる。国際社会は、開放を拡大し、多国間貿易を支持し、協力・ウィンウィンに尽力する中国の主張、行動を、世界経済の復活に不可欠と考えている。 

 新型コロナが世界中にまん延し、一国主義や保護主義が台頭している。経済のグローバル化は逆風を受け、これによって世界経済の粘り強さが試されている。

 リスク・課題が重なるなかで、どう対応すべきか。最大の決心は最大の知恵を生む。各国は全力で防疫に取り組み、開放・協力を強化し、開放型世界経済の構築を推進し、危機をチャンスに変えなければならない。世界の産業チェーン、サプライチェーンの安定、世界経済の復活を支援する第3回国際輸入博の使命は、世界各国の利益に一致する。

 中国は率先して操業を再開し、経済のプラス成長を実現した主要経済体だ。その中国が世界経済の復活を促すために創造するチャンスは極めて貴重だ。「われわれは国際輸入博で中国市場の開放ぶりと寛容さを感じてきた」、「国際輸入博は世界的な盛大な会合であるばかりでなく、中国の経済成長というチャンスに参加するための重要な窓口だ」。こうした各国の出展業者の声は、国際輸入博を通じて中国市場を開拓し、中国のチャンスを共有しようとする各国企業の気持ちを代弁している。

 中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)は2035年までに社会主義現代化を基本的に実現するという長期目標や第14次5か年計画(2021~2025年)の経済社会発展目標を提示した。中国は小康社会(ややゆとりのある社会)を全面的に建設したあと、社会主義現代化国家を全面的に建設する新たな段階に入る。対外開放の水準を全面的に引き上げ、対外開放の新局面を切り開く。中国は新たな発展段階に入り、国内大循環を主体とし、国内と国際の二つの循環が互いに促進し合う新たな発展構造を構築する。

 第3回国際輸入博では、世界は上海・浦東の開発・開放30年の偉大な成果を通して、中国人民が改革・開放のなかで見せた大胆さを再認識することができる。国際輸入博の開催自体、「中国の開放の門は閉じることなく、ますます大きく開かれる」と世界に対して誓約しているのだ。中国は世界各国と手を携え、引き続きチャンスを共有し、ともに発展してゆく。(c)People's Daily/AFPBB News