【11月12日 AFP】フランスで11日、第1次世界大戦(World War I)と第2次世界大戦(World War II)の戦没者を追悼する休戦記念日の式典が行われ、史上最年少のレジスタンスの英雄として6歳で死去したマルセル・パント(Marcel Pinte)君に追悼の意が表された。

 仏中部リモージュ(Limoges)の西に位置するエックスシュルビエンヌ(Aixe-sur-Vienne)で開催された記念式典では、マルセル君の名が戦没者記念碑に刻まれた。

 カンカン(Quinquin)の愛称で知られたマルセル君は、第2次世界大戦中にナチス・ドイツ(Nazi)の支配に抵抗したレジスタンスの指導者らへのメッセージを、シャツの下に忍ばせ運ぶ役割を担っていた。

 マルセル君は1944年8月19日、味方の機関銃に誤って撃たれ死亡した。連合軍がフランスの解放作戦を始める中、この日、エックスシュルビエンヌ周辺では予想された戦闘に向け、レジスタンスの部隊が大規模に展開していた。

 マルセル君は1950年、レジスタンスの軍曹に昇格した。2013年には、国防省の関連機関から、「レジスタンスの志願兵」として公式書類が発行された。(c)AFP