【11月12日 Xinhua News】米モバイルアプリ調査会社センサータワーはこのほど、10月の中国のモバイルゲームパブリッシャー別世界売上高ランキングを発表した。10月は中国のゲームパブリッシャーが次々に新作を発表し、評価と売り上げの両方で好成績を収めた。中国A株市場上場ゲーム会社の一部は海外市場でも好調だった。

 中国のパブリッシャー30社の10月の世界売上高は前月比9%増の21億ドル(1ドル=約105円)に達し、世界モバイルゲーム市場全体の30・5%を占めた。騰訊控股(テンセント、Tencent)、上海米哈遊網絡科技(miHoYo)、網易(ネットイース、NetEase)が上位3位となった。

 テンセントはゲーム分野で引き続き盤石な地位を誇った。新作の武侠ゲーム「天涯明月刀」は10月16日のリリースからわずか1週間で5千万ドル近くを売り上げ、モバイルゲームの売り上げトップ3に入った。これを受け、同社のモバイルゲームの10月の売上高は前月比14%増えた。

 A株上場会社の一部は10月に海外市場でも好調な業績を収めた。世界売上高ランキングで蕪湖三七互娯網絡科技集団は7位、遊族網絡は12位、完美世界は15位、掌趣科技は27位となった。

 ある証券会社はリポートの中で、「海外市場では規制が緩和されており、中国ゲームパブリッシャーの研究開発能力と運営能力が向上するにつれ、海外市場での売上高はさらに増える」と予測。また、今年に入ってから中国パブリッシャーが開発したゲームの海外進出が加速しているとし、優れたゲームタイトルを数多く保有するリーディングカンパニーの海外進出における優位性が鮮明になっているとの見解を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News