【11月12日 Xinhua News】中国と中央アジア諸国間の農業分野での協力は、新型コロナウイルス感染症による打撃を受ける中でも着実に前進し、大きな成果を挙げている。中国経済の力強い復活に伴い、中国市場には持ち直しの兆しが見え始め、中央アジア諸国の対中輸出拡大に弾みがついている。同時に、中国は海外への農業技術移転を続けることで中央アジア諸国の農産物の生産量増加を後押しし、現地の食糧安全保障に貢献している。

 今年に入り、カザフスタンの農業関連企業数十社が対中輸出許可を取得した。新型コロナの発生後、カザフスタン政府は農産物の対中輸出を経済の新たな成長分野とすることに注力している。同国の貿易統合省は輸出拡大を目指し、厳選した35社を第3回中国国際輸入博覧会に参加させた。

 中央アジア諸国の中で人口が最も多いウズベキスタンでも、農業分野における中国との協力が深まっている。ウズベキスタン投資貿易省輸出促進局は15社を従えて輸入博に参加した。農産物輸出を促すため、同国の貿易部門は対中輸出企業に交通・輸送費用を補助し、製品の国際認証申請を資金面で支援している。また、在中国ウズベキスタン大使館は貿易に特化した専用サイトも立ち上げ、両国企業が情報交換を行うプラットフォームを設けた。

 中国と中央アジア諸国の農業科学技術に関する協力も進んでいる。綿花生産大国のウズベキスタンでは今春、中国発のマルチ併用点滴かんがい技術が綿花栽培で大いに活躍した。また、中央アジア最大の食糧生産国のカザフスタンでは、中国の農業技術が農業生産の増加に寄与している。(c)Xinhua News/AFPBB News