【11月12日 AFP】サッカー国際親善試合が11日、各地で行われ、フランスはフィンランドに0-2で敗れ、マルクス・テュラム(Marcus Thuram)の代表デビュー戦を白星で飾ることはできなかった。

 フランスを率いるディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、 22年前に父親のリリアン(Lilian Thuram)氏がW杯(World Cup)の優勝トロフィーを掲げたスタッド・ド・フランス(Stade de France)での一戦にテュラムを招集。左ウイングで力強いパフォーマンスを披露したものの勝利にはつながらなかった。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)に所属する23歳は、開始15分にポスト直撃のヘディングシュートを放つと、直後には難しいボレーシュートを打つなど、リュカ・ディニュ(Lucas Digne)とのコンビで左から再三相手を苦しめた。

 結果はデシャン監督にとって望ましいものではなかったが、テュラムはポール・ポグバ(Paul Pogba)やオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)といった代表常連組を上回る輝きを放ち、指揮官も納得のパフォーマンスだった。

 テュラムは仏テレビ局M6に対し、「ゴールを奪われたものの前半は良かった」とコメント。「できるだけ多くの経験を積むため、他の代表選手のそばでたくさんのことを学ぼうとした。これが続くことを期待している」

 ポルトガルはアンドラに7-0で快勝。クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は代表通算102点目をマークし、最多得点記録の更新に一歩近づいた。

 イタリアは控え組が中心だったもののエストニアを4-0で下し、無敗を20試合に伸ばした。

 オランダはホームのアムステルダムでスペインと 1-1で引き分け、フランク・デ・ブール(Frank de Boer)監督の初白星はまたしてもお預けとなった。スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)を率いるために辞任したロナルド・クーマン(Ronald Koeman)氏の後を継いだデ・ブール監督は、就任後4試合でいまだ勝利を挙げられていない。

 ドイツはポルトガル1部リーグのベンフィカ(Benfica)に所属するルカ・ヴァルトシュミット(Luca Waldschmidt)のゴールでチェコに1-0で勝利し、ベルギーはミシ・バチュアイー(Michy Batshuayi)の2得点でスイスを2-1で下した。(c)AFP/Terry DALEY