【11月12日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)が、過払いをした1020万ユーロ(約12億7000万円)の返還を求め、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を提訴すると、同国日刊紙ムンド(El Mundo)が11日に伝えた。

 2013年から4シーズンにわたってバルセロナで成功を収めたネイマールは2017年、世界最高額の移籍金2億2200万ユーロ(約275億円)でフランス・リーグ1のPSGに渡った。

 しかし同紙は、スペイン税務署の調査によって、バルセロナが「ネイマールの税金を支払う際、適切な控除を行っていなかった」ことが判明したと報じた。

 スペイン税務署は、ネイマールについて「不当な利得」を得ていたと判断していると記事では補足されている。またバルセロナの情報筋はAFPに対し、クラブが過払いをした分を取り戻そうとしていることを認めた。

 9月に公開された公文書によると、ネイマールはスペイン財務当局への未納額が個人としては最多の3460万ユーロ(約43億円)となっている。

 また報道によると、当局はカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部サントスFC(Santos FC)からバルセロナに渡った2013年の移籍と、同チームからPSGに移った2017年の移籍を調査している。

 ネイマールは2016年にバルセロナと新しい契約を結び、ボーナスは2600万ユーロ(約32億3000万円)に設定されていたが、PSGへの移籍後にクラブは支払いを拒否していた。今年6月に裁判所はバルセロナ側に有利な判決を下し、ネイマールに対してクラブに679万ユーロ(約8億4000万円)を支払うよう命じていた。(c)AFP