【11月11日 Xinhua News】中国上海市は第3回中国国際輸入博覧会の開催地として世界の注目を集めている。同市でこのほど開かれた2020上海都市プロモーション大会によると、同市の経済規模は世界の都市で6位に上昇し、アジア太平洋市場に進出する多国籍企業の主な玄関口となっている。

 国務院発展研究センターが大会で発表した報告によると、同市の域内総生産(GDP)は19年に3兆8千億元(1元=約16円)に達し、アジアの都市で2位、世界の都市で6位となり、世界の経済発展に対する総合的な影響が明らかに拡大している。

 上海市政府と同センターの報告では、同市のGDPに占める研究開発費の割合が4%を超え、全国平均を大きく上回った。金融業の付加価値生産額はニューヨークに次ぐ規模で、ロンドンと東京を既に上回っている。金融市場取引額は今年、2千兆元を超える見通しで、上海口岸(通関地)の貿易量は世界の約3・5%となり、世界最大の口岸都市としての地位を保っている。

 上海市に地域本部を構える多国籍企業は現在758社で、外資系研究開発センターは475カ所に達する。世界上位500社の約4分の1が同市に地域本部を設立しており、多国籍企業の地域本部数は国内で最も多い。

 同市の今年第1~3四半期(1~9月)の実質外資利用額は155億1500万ドル(1ドル=約105円)となった。前年同期比の伸びは19年の13%増から今年はさらに6・1%増えた。外資企業が同市と中国の先行きを引き続き楽観していることを示している。(c)Xinhua News/AFPBB News