店先にはバーガンディのポルシェ993、中にはアイス・グリーンの911タルガ。でもディスプレイされているのはセンスのいい家具や調度品。はたしてここはいったい?

クランクTokyoの代表、林 洋一さんが自ら海外で探したポスターやグッズなどのオートモビリアやグローブ、シューズを扱う一方、クルマと直接関わりのない家具や焼き物も。これらはともに訪れるクルマ好きの家族やパートナー向けで、一緒に居心地のいい時間を過ごすことにつながって欲しいという思いから。

クランクと聞いて、クルマ好きなら思い浮かべるのはクランクシャフト。コンロッドを介してピストンとつながり、上下運動を回転運動へつなぐ、いわば動力を生み出す源だ。そんな名のついたクルマとモノのセレクト・ショップが、東京・九段下駅からほど近い、神田神保町のクランクTokyoである。

目利きの林さんが見つけた伊ブレシアのクベルス社製“イージーライズ”。タイヤ下に敷くマットだが、乗降時にずれず、床に跡が残らない優れもの。価格は4つセットで3万円ほど。

「大事にしているのは、いろんなモノと人の“つながり”。でも実はクランクには偏執的とか病気、なんて意味もあって。クルマ好きも、ある意味病気というか……」。そう笑うのは店主の林 洋一さん。「父がルノー5ターボをはじめフランスのホットハッチ好き」という影響だろうか。プジョー205やアルファ・ロメオのジュリア・スプリントGTVに乗り、趣味と仕事の両面で長年多くのクルマ好きとの縁を育んできた人だ。

店主の林洋一さん。
クランクTokyoで流れる音楽はやはり林さんと縁あってつながった西麻布Bar QWANGのマスターのセレクトとか。

そんな彼がクランクTokyoを立ち上げたのは、クルマ好きの抱える様々な悩みに自らがクランクとなり応えるため。その1つがマッチング・サービス。情報があふれる昨今、どこで買ってどう整備し維持するか悩む人と、大切な愛車を託したいと思う人をつないでいく。新旧ポルシェ911や928、2代目フィアット500や初代ゲレンデヴァーゲンといった林さんこだわりのセレクトが、新たな縁を待っている。もしクランクTokyoを訪れたなら、あなたにも新しいクルマとの“つながり”が産まれる、かもしれない。

店先の993もクランクTokyoで新しいご縁を待っている1台。

■Crank Tokyo 住所:東京都千代田区神田神保町3-27-7 竹橋PREX 
TEL:03-6910-0592 https://crank-tokyo.jp

文=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=山田真人

(ENGINE 2020年12月号)