■「米国を一つにできるかどうかはバイデンではなく国民次第」

 ジョーンズ・ダイナーのオーナー、ブライス・ジョーンズ(Blythe Jones)さんは、バイデン氏の演説は「数分だけ」見たと話す。

「(バイデン氏が)大統領だという宣言が行われ、違法な点が何もなければ、彼の言い分を聞く」としたジョーンズさん。「それまでは、彼についてはあまり触れないようにしておく」

 そして、トランプ氏陣営の訴訟の審理がすべて行われて「全部合法なら、諦めるしかない」と語った。

 バイデン氏は演説で、激しい選挙戦が終わった今、統一を目指し、「互いを敵視する冷酷な時代」を終わらせようと国民に呼び掛けた。

「もし彼(バイデン氏)が公平に、私たちのような労働者階級や、税金を払い、給料を払っている人たちの話に耳を傾け、一方的にばらまいたり分配したりするようなことをしなければ、うまくやっていけると思う」とジョーンズさんは言う。

 弟と一緒にアスファルト会社を経営しているイーモン・デイリー(Eamon Daley)さん(28)は、今回の結果に「もちろんがっかりした」と話す。それでも、今は国内の分断を克服する時との考えを示し、「今、やらなければ。手遅れになる前に」とも述べた。

 その一方で、「正直言って、この国を一つにまとめるためにジョー・バイデンにできることはそんなにないんじゃないかと思う」とし、「(米国を一つにできるかどうかは)国民にかかっていると思う」と話す。

「互いの違いに目を向けるのをやめて、共通点を見つける努力をしないと」

「結局のところ、僕らみんなが米国人なのだから」 (c)AFP/Catherine TRIOMPHE