【11月10日 AFP】「勇敢なハート」とはまさにこのことだ──米カリフォルニア州で輸送中にヘリコプター事故に遭った上、回収後に地面に落とされた移植用の心臓が、無事移植され元気に動いていることが9日確認された。

 事故が起きたのは6日。カリフォルニア州南部の病院から、同州東部にある南カリフォルニア大学(University of Southern California)付属ケック病院(Keck Hospital)へ移植用心臓を輸送していたヘリコプターが、何らかの理由で着陸に失敗した。

 動画によると、ヘリコプターは病院屋上の発着場に横倒しになっていた。輸送されていた心臓は消防隊が回収し、手術着姿の医療スタッフに手渡したが、このスタッフは散乱した金属片で滑って転倒。心臓を落とした。別の職員が駆け寄り、落ちた心臓を拾い上げた。

 心臓は同日無事移植され、患者の状態も良好だという。病院の広報担当者は、心臓はスタッフが転んで「落とした後も問題なかった」と述べた。(c)AFP