【11月9日 AFP】米大統領選で落選が濃厚になったドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に近い共和党重鎮のリンゼー・グラム(Lindsey Graham)上院議員は8日、トランプ氏が根拠なく主張している選挙での不正行為の調査が必要だと主張し、トランプ氏に対し、敗北を認めず「しっかり戦え」と発言した。

 サウスカロライナ州選出のグラム氏はFOXニュース(Fox News)で、「もし(ジョー・)バイデン(Joe Biden)氏が勝てばわれわれは彼と協力するが、トランプ氏はまだ負けていない」「敗北を認めるな、大統領。しっかり戦え」と語った。

 グラム氏は、証拠を示さず、郵便投票に関する「不正行為」があったと発言。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今回の選挙では多くの国民が郵便投票を選択した。

 米国でこれまでに行われた大統領選で、郵便投票に関する重大な不正行為があったという証拠が示されたことはない。

 グラム氏ほど強硬な発言はしていないものの、他の共和党幹部らもバイデン氏の勝利を認めておらず、法廷闘争と票の集計を継続しなければならないという姿勢を崩していない。 (c)AFP