【11月10日 AFP】米大統領選で民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領が当選を確実にし、アイルランドのバイデン氏の祖先の故郷はお祝いムードに包まれた。遠戚や支持者らが勝利を祝い、「世界を救った」とたたえた。

 バイデン家のルーツはアイルランド、メイヨー(Mayo)郡バリナ(Ballina)にある。バイデン氏の祖父の3代前のエドワード・ブルーイット(Edward Blewitt)氏は1851年、大飢饉(ききん)と貧困から逃れ、米ニューヨークで新たな生活を始めることを目指し、アイルランドを後にした。

 系図学者のメーガン・スモレニャク(Megan Smolenyak)氏によると、バイデン氏は「アイルランド人の血を8分の5程度」引き継いでいる。

 バイデン氏のみいとこ、ラウリタ・ブルーイット(Laurita Blewitt)さん(37)はAFPに「まるで(動画配信サービスの)ネットフリックス(Netflix)でスリラー映画を見ているようでした。なかなか終わりませんでしたが、突然(当確の)知らせが舞い込みました」と語った。「とにかく興奮してしまって、言葉にできません」

 アイルランドのミホル・マーティン(Micheal Martin)首相は、選挙で不正行為があったとするドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の主張を無視して、最初にバイデン氏に祝意を表した指導者の一人だった。

 マーティン氏は公営テレビRTEに「ジョー・バイデン氏は、ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)大統領以来のアイルランド系の大統領だ」と語っている。(c)AFP/Joe STENSON