【11月9日 AFP】20-21スペイン1部リーグは8日、第9節の試合が行われ、王者レアル・マドリード(Real Madrid)は不調のバレンシア(Valencia CF)に1-4で敗れた。カルロス・ソレール(Carlos Soler)にPKでのハットトリックを許すなどしたレアルには、さらなる疑問が投げかけられている。

 カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)の得点で先制したアウェーのレアルは、PKで3失点するとラファエル・バラン(Raphael Varane)もオウンゴールを献上し、またしてもまさかの黒星を喫した。

 レアルを率いるジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、「弁明も言い訳もできない」「悪い試合で、悪い一日」とコメントした。

 レアルの1試合4失点は、5失点を喫した2018年10月のFCバルセロナ(FC Barcelona)戦以来で、不安定なシーズンスタートからの立て直しに水を差す結果となっている。

 前月、カディス(Cadiz CF)とシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)に連敗していたレアルは、バルセロナやSDウエスカ(SD Huesca)、インテル(Inter Milan)に勝利し、危機を脱したかに思われていた。

 しかし、暫定首位のレアル・ソシエダ(Real Sociedad)と4ポイント差の4位につけるレアルには、代表ウイークを前に再びプレッシャーがかかっている。

 さらに終盤には、ベンゼマが鼠径(そけい)部の問題と思われるけがで交代を余儀なくされ、レアルにとってがっかりするような一夜はさらに後味の悪いものになった。

 新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したMFカゼミーロ(Casemiro)を欠いたレアルは、大敗したことでディフェンスのもろさという憂慮すべき傾向が継続している。守備の堅さが昨季のリーグ優勝の重要な鍵となっていたレアルだが、直近7試合で失点を喫している。

 ジダン監督は「守備を強固にしなければならない」と続けた。「もしそれがあれば、前線には違いを生むクオリティーがそろっている」

 同日に行われた他の試合では、ウナイ・エメリ(Unai Emery)監督率いるビジャレアル(Villarreal CF)がヘタフェ(Getafe CF)を3-1で下し、暫定2位に浮上している。(c)AFP