【11月8日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の盟友、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相が8日朝、米大統領選で当選確実が伝えられた民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領への祝辞を公開し、バイデン氏を「イスラエルの素晴らしい友人」と呼んだ。

 ネタニヤフ氏は、バイデン氏と米副大統領となるカマラ・ハリス(Kamala Harris)氏と共に働き、「米国とイスラエルの特別な同盟関係をさらに強化していくことを楽しみにしている」と述べた。

 ネタニヤフ氏は、トランプ氏と並んで座る写真を載せているツイッター(Twitter)で、「(自身とバイデン氏は)40年近くの長きにわたって個人的な友人関係にあり、バイデン氏がイスラエルの素晴らしい友人だと知っている」と述べた。

 続けて、トランプ氏がエルサレム(Jerusalem)をイスラエルの首都と承認したり、ゴラン高原(Golan Heights)のイスラエル主権を認めたり、共にイランに対抗したり、イスラエルとアラブ国家との国交正常化に尽力したり、米イスラエルの同盟をかつてなく強固にしたりしたことに言及し、「あなたがイスラエル国と私個人に示してきた友情に感謝する」とツイートした。

 ネタニヤフ氏とベニー・ガンツ(Benny Gantz)国防相、ガビ・アシュケナジ(Gabi Ashkenazi)外相は7日夜、バイデン氏に速やかに祝辞を送っていないとして、イスラエル最大野党党首のヤイル・ラピド(Yair Lapid)氏に非難されていた。

 ラピド氏は、「ネタニヤフ氏とガンツ氏、アシュケナジ氏がまだバイデン氏に祝辞を送っていないという事実は、恥ずべき臆病さであり、イスラエルの国益を損なう」「フランスの大統領やドイツや英国の首相ができるなら、あなた方だってできるはずだ」と述べた。

 シンクタンク「イスラエル民主主義研究所(Israel Democracy Institute)」が事前に行った世論調査によると、イスラエル人の63%はトランプ氏の再選を望んでいた。(c)AFP