【11月8日 AFP】暴風雨エータ(Eta)が寒冷前線を刺激して豪雨となり、メキシコ南部チアパス(Chiapas)州でこれまでに少なくとも20人が死亡し、ホンジュラスでも10人が死亡した。当局が7日、明らかにした。

 グアテマラ国境と接し、先住民が多く暮らすチアパス州では、エータによる死者・行方不明者はこれまでに約150人となっている。州政府によると、チェナルオ(Chenalho)という町を流れる川で、10人の遺体が発見された。激流に流されたとみられている。

 チアパス州政府によると、エルボスケ(El Bosque)とラグランデサ(La Grandeza)でも8人が死亡したほか、オスチュク(Oxchuc)で1人が水に流され、ミトンティク(Mitontic)でも若者1人が死亡した。

 エータの影響で土砂災害も発生し、チアパス州では少なくとも20か所で道路が寸断された。

 チアパス州政府によると、5河川が氾濫し、洪水で三つの町が孤立した。

 ホンジュラスでの北部と北東部でも6日、豪雨による洪水が発生し、10人が死亡。エータによる死者数は計23人となった。当局が明らかにした。

 映像は、ホンジュラス、グアテマラで6~7日撮影。(c)AFP