■刑務所行き?

 負けず劣らず現実味があるのは、トランプ氏が重大な法的問題に巻き込まれるというシナリオだ。既にニューヨークの検察当局は、同氏がポルノ女優に口止め料を支払った疑惑や、自身の企業の複雑な取引、不可解な財務慣行について捜査を進めている。さらには、以前から浮上しているレイプなどの性的暴力の疑惑がある。

 トランプ氏は大統領としておおむね免責特権に守られている。同氏がまた一般的な規範に挑戦し、先手を打って自身の恩赦を試みるとの観測もある。

■自動車旅行?

 あるいは、あくまでも推測だが、トランプ氏がすべてからの逃避を求める可能性もある。これは現実的でないように思えるものの、ほのめかしは若干ある。同氏は6月にホワイトハウス(White House)で、レクリエーショナル・ビークル(キャンピングカー)に乗って元モデルのメラニア(Melania Trump)夫人と旅に出ることを検討していた。

 これに比べてロマンチックではないものの、トランプ氏は同じように実感をこめて、ペンシルベニア州の選挙集会で演説を中断し、駐車中のトラックを称賛した。同氏は「素晴らしいトラックだ。わたしがあの中の一台に乗って走り去るかもしれないと思っていないか?そうしたいものだね。運転して、さっさとここから抜け出したい」などと語った。(c)AFP/Shaun Tandon and Sebastian Smith