【11月8日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2020)は7日、シングルス準決勝が行われ、大会第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が6-4、7-5で第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を破り、ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)との決勝に駒を進めた。

 ナダル相手に連勝を飾ったズベレフは、母国大会連勝に続く3連続タイトル獲得へ向け、自信が付くストレートの快勝を収めた。これで、2018年のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)以来となるマスターズ1000(ATP Masters 1000)大会4勝目まであと1勝となった。

 メドベージェフとの対戦成績は5勝1敗だが、昨シーズンの上海マスターズ(2019 Shanghai Rolex Masters)では敗れており、本人も「直接対決の戦績は一つの目安だが、決勝は常に別ものだ」と話している。

 一方のナダルは、パリ・マスターズ初優勝を目指したが、ハードコートの室内大会2勝目には届かず、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に並ぶ最多36回目のマスターズ大会優勝もお預けになった。この後は、15日から始まる最終戦のATPファイナルズ(ATP Finals 2020)初優勝に向けて準備する。

 ナダルは「このサーフェスを非常に得意とし、たくさん勝っている選手を相手に最後までそこにいることができた」「だから自分にとってはポジティブな大会だった」とコメントした。

 メドベージェフは、6-4、7-6(7-4)でミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)を振り切り、今季初の決勝進出を決めた。ラオニッチ戦はこれで3戦全勝。マスターズ大会は昨季ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2019)と上海マスターズを優勝しており、決勝ではツアー8勝目を目指す。(c)AFP/Jed Court